来年秋まで,買うべき携帯電話などない。
モバイル・ビジネス2001でクアルコム・ジャパン社の松本社長は,CDMA2000のデータ通信の優位性を説き,「KDDI社がドコモを抜くのは夢ではない。KDDIがデータ通信についての確信犯なら,4〜5年後にはシェアは逆転する」と述べた。
旧聞な記事だが,面白い。現在のシェア(ZDNetモバイルの記事)で3倍以上の開きがある両社だが,それが逆転するというのは煽りとしても面白い。そして,技術的にみれば,圧倒的にその意見は正しい。あとはKDDIのマーケティングひとつだ。FOMAを崖から突き落とすことなど,簡単。それ以前に,FOMAには先行逃げ切りしか勝つ手はなく,自ら断崖絶壁に立っているようなもので,そんな技術的に劣る端末を5年以内に普及させればいいという理論しか持っていない。
FOMAより圧倒的に安くあがるCDMA2000のコストを考えるなら,後発ながらもCDMA2000端末が,サービスエリアでFOMAを一気に抜くのも時間の問題だろう。端末も,買い替えになるFOMAに対して,現在のcdmaOne端末のチップ・アップグレードですむ。FOMAを買って速度も速いけどアホみたいに料金が高いので使えない(ZDNetモバイルの記事,説明書にもそう書いてあるらしい(-_-;)という人を今は増やしているだけで,来年秋となるCDMA2000のデータ通信スタートが始まれば,状況は一変する可能性は高い。FOMAのクズさ加減への救いが,そこから,やっと,やっと。
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